先日3/4日かけて「英語論文の書き方」の集中講義を受講してきました。非常に有意義な内容でしたので、備忘録も兼ねて少しずつ紹介していこうと思います。まずわかったのは、論文の構成は完全にパターン化されているということです。というわけで、今回は「論文のひな型」を示します。

 Introduction
  研究の背景
  わかっていること/いないこと
  検証する仮説の明示

 Methods
  研究デザイン
  セッティング
  包含基準/除外基準
  倫理的配慮
  変数の定義と測定方法
   - 介入/曝露
   - アウトカム
   - その他の因子
  統計解析
   - 記述統計
   - 解析方法(主解析、副次解析、感度解析 etc) 
   - 欠測値の取り扱い
   - サンプルサイズ設計 

 Results
  研究対象者のフロー
  解析結果(Methodsと厳格に対応)

 Discussion
  簡潔なサマリー
  先行研究との比較
  メカニズムと臨床的意義
  強みと限界
  Conclusion

MethodsやDiscussionに細かな違いはあるものの、良い論文はほぼほぼこの構成になっています。逆にそうじゃないと読みにくいし、「そもそも構成からなってないやん…」と査読者が冷めてしまい、acceptから大きく遠ざかってしまいます。各パートにもコツがあって、それを忠実に守れば間違いなく最低それなりの論文にはなるでしょう。ただ研究開始前にしっかり計画しておかないとどうにもなりませんので、研究デザインがやはり大事ですね。

ちなみにあまり見たことないですが、日本語論文でも当然構成は同じはずです。自分の過去の論文見直しても、ちゃんと構成できていなかったなぁ…以後意識すべし。