先日さる高名な先生からお問合せがあり、お答えした内容を折角なのでまとめておきます。成書で復習したわけではなく、現時点での私の認識ですのでズレていたらご容赦を汗。臨床系の雑誌だと、よくX線やCTで画像パラメータを測ってアウトカムや調整に使うと思います。その画像測定において誤分類を減らす方法を。

 ① 誤差が少ない測定法の使用
 ② 研究と関係ない者が測定
 ③ 研究結果の対象となる者が測定
 ④ 複数で測定
 ⑤ そして①-④を事前に公表

①は、客観的に測定誤差が少なそうだな!と思われる方法を使用することです。先行研究で(頻回に)使用されている方法であればより受け入れられやすいですし、実際に誤差の少なさが検証されている方法標準化が徹底されている方法であれば尚よいです。

②研究と関連する者(とくに著者)が測定すると、いい結果がでるように操作する(恣意が入る)可能性があります。実際そんなつもりはなくても、「疑わしきは罰する」のが研究の世界なので、恣意の入りようないでしょ!という方法がよい方法になります。

➂研究結果は実臨床で役立ててもらいたいわけですが、その際には「誰に役立ててもらいたいか」が結構大事です。経験豊富な一級の術者なのか、経験浅い若手なのか、クリニックの先生なのか、専門外の先生なのかetc…医師以外の医療従事者のこともあると思います。測定者が「研究結果を読んでもらう対象」の代表だとより測定の妥当性は高まります。

④当然個人内・個人間での測定誤差もありますので、測定者や回数は多い方がいいです。測定結果が連続値であれば、その要約値を採用し、2値であれば不一致の際に更に別の人に判定してもらいます。検者間の一致度を示して、誤差の少ない標準化された方法でしょ!と主張できれば尚いいです。

⑤そして、先述のとおり「疑わしきは罰する」のが研究の世界なので、「後出しジャンケンじゃないこと」を示すかで評価はかわります。例えば臨床試験やレビュー論文なら、プロトコル論文や少なくとも研究概略のレジストリ登録がないと、いい雑誌では投稿を受け付けてすらもらえません。観察研究なら必須ではないでしょうが、日付入りの研究概略をWebで公開するとか、やっぱりレジストリに登録したりするとよりよいです(前向き研究以外さすがに面倒なんでしませんが…)。