私はPubMedのCore Clinical Journalフィルターを多用します。その際にMedicine (Baltimore)の論文が相当Hitするのですが、滅茶苦茶な論文が多すぎて非常に邪魔くさいです。何でCore Clinical Journalなんだろう?と思いふと調べてみました。ここからは完全な独断と偏見なので、不快に思われる方いたらホントすいません。

ウィキペディアによると、MedicineはWolters Kulmer1922年創刊と歴史があり、2009年まで医学総合誌として1論文あたりの被引用数がトップだったそう(本当に!?)。
Medicine_IF
IFみてみますと、2014年までは総合誌としてはまぁまぁのIF4-5をキープ。ただ2015年から急落です。IFが軒並み急上昇している昨今、open総合誌でIF2ないのはとちょっと厳しい(IFがすべてではありませんが)。なぜなのか掲載数と被引用数をみてみます。
Medicine引用数
こうみてみると2013→2014年で掲載数が10倍、2014→2015ではさらに6倍、2010→2018では110倍にも増加しています。被引用数も併せて増加はしているものの、せいぜい5倍。というわけでこの数年で少数精鋭の高級百貨店から薄利多売の業務用スーパーに方向転換した模様。商売なら全然問題ないでしょう。しかしことEBMにおいては問題です。掲載数が110倍になって、査読の質を維持することは不可能ですから、粗悪なエビデンスをまき散らすことになるからです。ちなみに掲載国をみてみると…
Medicine掲載国
何と中国が過半数。中国、韓国、台湾、日本を合わせると全体の3/4を占めます(アメリカの雑誌なのに…)。穿った解釈かもしれませんが、アジア系(とくに中国)の研究者が大量に投稿し、大量にacceptされ、大量に査読員になり、同胞を大量にacceptする…という連鎖が目に浮かびます。ここまで偏っちゃうと、ちょっともう読む気なくなります。2009年までに掲載された輝ける研究者たちの落胆を思うと切なすぎる…まぁ、お金払えばCore Clinical Journalにサクッと載せれるのはある意味魅力ですけど!?

この記事で言いたいのは、Medicineの例は顕著だとしても、掲載数増やすトレンドに飲まれ雑誌の質が落ちるのがとても心配ということです。専門分野であるSpi〇eの論文は全てcheckしていますが、最近えっ?という論文が多すぎて…このままではEBMが崩壊しかねません。臨床家達の研究リテラシーを高めることが切実な問題だと思います。