二択で迷ったらアグレッシブな方を選べ

本ブログのコンセプトは 「外科系臨床医に臨床研究について知ってもらう」です。自分で勉強したことを備忘録として気ままに書いていますので、情報の真偽については責任を負いかねます。また専門性が高い方にとっては内容が浅い点、分量が多くて読み辛い点もご了承くださいませ。

カテゴリ:臨床研究ことはじめ > 業績紹介

新年明けましておめでとうございます。臨床研究を学んではや7年、臨床復帰してはや5年で気付けば今年はついにアラフィフに突入...ありがたいことに研究相談や学会関連のお仕事が増え、同志の開業などで臨床的責任も増え、全然勉強していないまま(ブログも更新しないまま)もう1年が過ぎてしまいました。このままでは臨床も研究も中途半端なままダラダラ行きそう。改めて2023年度を振り返り、2023年度の目標の達成度、2024年の目標設定をやって気持ちを引き締めようと思います。

【2023年の振り返り】
<臨床実績>
 平均実績: 外来2.5枠(90人)/週 +10人、枠増やさないとこれ以上は 
手術執刀約100件/年 +30人、外科医の最低ライン?
入院担当患者約25人 +10人、ちょっと把握がきつい
 その他: RIZINリングドクター 選手からエネルギーがもらえて最高
外来お手伝い(1回/月) スポット寝当直

<研究実績>
 h-index: Scopus 5、Google Scholar 7
 英論文原著: Accept 2、投稿中1、準備中1、データ収集中3
 英論文共著: Accept 9、投稿中3、準備中2  日本語原著: Accept 2、準備中1
 グラント: 科研費若手(主)、基盤C×2(分担)、県医師会応募中
 査読: 英語 24本(6誌)
 学会発表: 国内学会 1件(推薦演題)
 学会関連: データベース委員(副委員長)
診療報酬委員
 その他: 学会Award 1件
講演 11 セミナー 2件(副委員長、ファシリ)
院生指導 1人

大学院授業 非常勤講師として1回
疫学専門家受験 (合否は未)

【2023年度目標の達成度】
 原著で投稿 4本 2本だけ ×
 原著でAccept 3本 →2本だけ △
 研究費の取得 →科研費3件(若手、基盤C2)
 学会賞1件 →MISt学会論文Award
 書籍の企画 →停滞 ×

というわけで、やっぱり点数つけたら50点くらいで赤点です(涙)

【2024年度の所信表明】
相変わらずなかなか予定通りに進みません…臨床的にはようやく固定やリオペを抵抗なくできるようになった点は(今さら)少し進歩ですが、LIFも殆どしてないし世の進歩にはついていけてません。一方研究もなかなかeffortを割けず、衰えを上回る知識の吸収ができていない。受ける査読ちょっと減らそうかしら...有難いことに講演の機会が大分増えて、人前で話することの抵抗は少し減りましたが。さて今年の目標は

 原著で投稿 3本
 原著でAccept 3本
 学会データベース研究開始
 日本臨床疫学会Young Investigator Award(今年が最後のチャンス)
 学会賞1件


でがんばろうと思います。非常勤の研究者籍も継続していただいていますし、今年こそ研究者として飛躍の年に!!仲間はみんな開業して頑張っているし、自分もがんばらなきゃ。

つい最近2023年になったと思ったら、もう8ヶ月が経過してしまいました。臨床面で大きく援けてもらっていた同志が6月に巣立ち(開業し)、一気に臨床が忙しくなり、ついにパンクして研究が回らなくなってしまいました。そろそろ臨床このまま頑張るか、メスを置いて研究にシフトするか本気で考えないといけないかも…臨床は楽しいですが、研究も楽しい。そして臨床医で私の代わりはいくらでもいますから、研究を頑張った方が世のため人のためになりそう。ただ給料が大幅に下がるので妻と娘3人に迷惑が涙…

さて、昨日某大学や各地のクリニックの泌尿器科先生方との大プロジェクトからの二報目である、予測モデル研究(10号)がWorld Journal of Urology(IF3.4)にacceptされました。当初のクリニックベースの診断研究からは離れてしまいましたが、次のステップにつながる大きな一歩がようやく踏み出せました。最初の論文からこれまでの成績は

 1号 JBJS→OAC→CORR→Spine J→Spine(15ヶ月)
 2号 Spine→Eur Spine J→GSJ→IAOEH→PLoS One(15ヶ月)
 3号 BJJ→Spine J→Spine→JNS-Spine→Eur Spine J→
JAH→BMJ Open(22ヶ月)
 4号 Eur Spine J→GSJ→SSRR(3ヶ月)
 5号 BJJ(8ヶ月)
 6号 BJJ→Spine J→Eur Spine J(5ヶ月)
 7号 J Urol→Eur Urol→BJU International→PCPD(7ヶ月)
 8号 CSS→Medicina(7ヶ月)
 9号 JNS-Spine→Spine→GSJ→NMC→Neurospine(8ヶ月)
 10号 J Urol→BJU International→PCPD→World J of Urol(5ヶ月)
 11号 Spine→Eur Spine J投稿中
 12号  解析中(World Neurosurg予定)
 13号 データ収集中(Reumatology予定)
 14号 データ収集中(Spine予定)
 15号 プロトコル執筆中(ACEに投稿予定)

で、10勝30敗です(勝率.250)。3割はなかなか難しい…てかもう41回も投稿、我ながら頑張ったなぁ。ざっくりAcceptまで4誌・10ヶ月くらい、もっと改善したいです。

10号論文は一般人口を対象に、慢性前立腺炎(CP)のスクリーニングツールを開発発する研究です。Keel大学の講義で学んだ最新の知見を折り込んで気合いれてやったところを受け入れてもらえ、嬉しい限り。最初の3誌は「イベント測定が緩い」とサクッと蹴られましたが、WJUではほぼ一発合格で拍子抜けでした(恩師のご指導の賜物です)。

やっぱりお恥ずかしながらCPを(たぶん)1例もみたことがないのですが、7号でかなりやばい疾患であることが理解できました。このツールが普及して、世に埋もれるCP患者が少しでも救われたら嬉しい限りです。科研費が獲れているので、次はいよいよクリニックベースの前向き研究です。脊椎外科医しながらどこまでお力になれるかわかりませんが、乗り掛かった船を途中下船することはできません。頑張らないと!でもジムに行く時間すら捻出できないのはちょっと健康管理的にもマズイなぁ…でも全然無理…

つい最近2023年になったと思ったら、もう2ヶ月が経過してしまいました。時が経つのは本当に早く、もう小春日和も感じる今日この頃。焦りばかり増えますが、腰据えてできることやっていかないと…

さて、本日学会調査として携わらせていただいていた記述研究である8号がMedicina(IF2.9)にacceptされました。学会で結果を公表してからはや2年超、無事公開できて本当に良かったです。臨床復帰してから4年の研究歴(共同PIも含め、自身がPI)は

 1号 JBJS→OAC→CORR→Spine J→Spine(15ヶ月)
 2号 Spine→Eur Spine J→GSJ→IAOEH→PLoS One(15ヶ月)
 3号 BJJ→Spine J→Spine→JNS-Spine→Eur Spine J→
JAH→BMJ Open(22ヶ月)
 4号 Eur Spine J→GSJ→SSRR(3ヶ月)
 5号 BJJ(8ヶ月)
 6号 BJJ→Spine J→Eur Spine J(5ヶ月)
 7号 J Urol→Eur Urol→BJU International→PCPD(7ヶ月)
 8号 CSS→Medicina(7ヶ月)
 9号 JNS-Spine→Spine→GSJ→NMC→Neurospine(8ヶ月)
 10号 J Urolに投稿準備中
 11号 Spineに投稿準備中
 12号  データ収集中(World Neurosurg予定)
 13号 データ収集中(Reumatology予定)
 14号 データ収集中(Spine予定)
 15号 プロトコル作成中(Cochrane予定)

で、9勝26敗です(勝率.257)。少しずつ目標の3割打者に近づいてはきました。ざっくりAcceptまで4誌、10ヶ月くらいかかっています。やっぱり結構かかるなぁ。

8号論文は学会員の皆さまを対象とした、被ばく防護の実態調査研究です。本邦でも2020年、2021年と被ばく防護に関する法改正が行われ、医療従事者の被ばく防護の注目が高まっています。そのような背景で、脊椎外科医の被ばく防護意識がどの程度か?の実態を記述したものです。こちらも9号と同じく比較研究ではないし、「単なる社内調査」みたいな印象もたれたら厳しいな、と苦戦を覚悟しました。しかし、Guest Editor先生からのお声がけもあり、smoothにAcceptまでいけました。グラントなしの研究なのでAPC自腹は重いですが、これも修行…次はこの一連の学会調査の集大成である11号を早く完成させなければ。これで投稿中が0になったので「常に2本は投稿中」に戻るため、10号の完成も急を要します。

また改めて記事にしますが、今年はついに科研費がとれたので(代表1、分担2)、現在進行中の15号以外に更に新たな研究が始まります。こんな私でもちょこちょこ講演の依頼をいただいたり、研究者として次にstageに向かっている感覚。年齢的にも、この2-3年で飛躍しないとなので、気合入れ直して頑張ります!最近また太ってDMが心配なので、健康管理も見直さなきゃ涙…

新年明けましておめでとうございます。臨床研究を学んではや6年、臨床復帰してはや4年で気付けばもう40も半ばに差し掛かりつつあります。体力の衰えも痛感するのはさておき、今後もたくさん勉強しないといけないのに記憶力の衰えもやや心配になる昨今。あまりのんびりはできないし、2022年度の振り返り、2022年度の目標の達成度、2023年の目標設定をやって気持ちを引き締めようと思います。

【2022年の振り返り】
<臨床実績>
 平均実績: 外来2.5枠(80人)/週 横ばい(これでは立場が…) 
手術執刀約70件/年 横ばい(これでは立場が…)
入院担当患者約15人 横ばい(これでは立場が…)
 その他: 脳外科専門医の更新
RIZINリングドクター
<研究実績>
 英論文原著: Accept 2、投稿中1、準備中2、データ収集中1
 英論文共著: Accept 5、投稿中1、準備中2  日本語原著: Accept 1
 グラント: 応募中 4件(科研費若手、科研費基盤A・C×2分担)
 査読: 英語 3本(3誌) *1誌専門査読員に就任
 学会発表: 国内学会 3
国際学会 2件 *うち推薦演題1件
 学会関連: ガイドライン 1件
学会調査 1
 その他: 講演 4 セミナー 1件(副委員長)
ファシリ 3件 *ほかメンター2件
学位取得(Doctor of Public Health、5月)
授業 (非常勤講師として)

【2022年度目標の達成度】
 原著で投稿 4本 新規投稿は8号1本だけ
 原著でAccept 4本 →7号と9号の2本だけ
 研究費の取得 →科研費に初めて応募、ほか労災疾病×、AOSpine×
 学会賞1件 →都留賞×
 書籍の企画 →停滞

というわけで、やっぱり点数つけたら50点くらいで赤点です(涙)

【2023年度の所信表明】
やっぱりなかなか予定通りに進みません…臨床は自分から積極的にaction取れていないので横ばいなのは自業自得ですが、ちょっとこのままではスキルの維持が精いっぱいです。一方研究もちょっと停滞気味…研究者としてのチャンスをいただいてはじめて科研費に応募したり、大学院で講義させていただいたりしたのは大きな進歩でしたが、まだまだOn the job trainingが足りません。集中講義ももっと受けて勉強もしないと。というわけで2023年は

 原著で投稿 4本 *10~14号
 原著でAccept 3本 *7~9号
 科研費(若手)の取得
 学会賞1件 *なんでもいいので
 書籍の企画

を目標にがんばろうと思います。大学院も卒業しましたし、このまま下火になるわけにはいきません。今年こそ飛躍の年に!!家も建てたいけど高すぎるし全然余裕ない…てか自分はどこに向かっているんでしょうか!?

大学院生活が終わってはや半年、時が経つのは本当に早く、もう肌寒い季節になってしまいました。最近大学の同級生も結構な頻度で開業したり次のステージに向かっています。まだまだ駆け出し、とは言えない年齢ですし悔いのないようにやっていかないと!

さて、本日学会調査として携わらせていただいていた記述研究である9号がNeurospine(IF3.3)にacceptとの嬉しい知らせが。学会で結果を公表してからはや1年半、初回投稿8ヶ月、無事公開できて本当に良かったです。臨床復帰してから3年半の研究歴(自身がPI)は

 1号 JBJS→OAC→CORR→Spine J→Spine(15ヶ月)
 2号 Spine→Eur Spine J→GSJ→IAOEH→PLoS One(15ヶ月)
 3号 BJJ→Spine J→Spine→JNS-Spine→Eur Spine J→
JAH→BMJ Open(22ヶ月)
 4号 Eur Spine J→GSJ→SSRR(3ヶ月)
 5号 BJJ(8ヶ月)
 6号 BJJ→Spine J→Eur Spine J(5ヶ月)
 7号 J Urol→Eur Urol→BJU International→PCPD(7ヶ月)
 8号 CSS→Medicinaに投稿準備中
 9号 JNS-Spine→Spine→GSJ→NMC→Neurospine(8ヶ月)
 10号 J Urolに投稿準備中
 11号 粗解析終了
 12号  データ収集中
 13号 倫理審査通過

で、8勝26敗です(打率.235)。いつになれば3割打者になれるかわかりませんが、少しずつ改善はしているかな。前回のAcceptから半年経ってしまったのでちょっと停滞気味、ダラダラしている暇はないのでもっと頑張らなければ。ざっくりAcceptまで4誌、10ヶ月くらいかかっています。なかなかsmoothにはいかないです…

9号論文は学会認定医先生方を対象に、脊髄腫瘍に対するプラクティスについて実態調査した研究です。私自身は以前の所属先で10例ほどの執刀経験しかないのに甚だ恐縮ですが… 比較研究ではないため、どこまで受け入れていただけるかずっと一抹の不安は拭えませんでしたが、脊椎外科医として避けては通れない重要なテーマに少しでも貢献出来て本当によかったです。結果は経験を問わずプラクティスにばらつきがある、というもので今後の学会主導のレジストリ研究の動機付けになることを期待しています。今後はレジストリ研究に携わる同門の先輩方に教えを請いつつ、実現にむけ自分にできることをやっていこうと思います。さ、次は10号の投稿に進まなければ!それにしても、これに落ちたら次がどこに出すか迷っていたので本当にヨカッタ…

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